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税理士に無料で相談できる!「インボイス制度の書類をみんなでつくっちゃおう!」の会

2023年から本格実施される、「インボイス制度」。フリーランスのクリエイターで、消費税を納めなくてもいい免税事業者であっても、無関係とは言えないこの制度。

「いったいどんな制度だったっけ?」という方は、こちらの解説記事をぜひご覧ください!

そして、インボイスの発行に必要な「適格請求書発行事業者申請書」の提出も、2021年10月1日からすでに始まっていることを知っていますか?

「いつかやらなくてはいけないけど、腰が重い……」
「日々の業務に追われて、書類仕事はどうしても後回しになってしまう……」
​​
そんな声にお応えし、SHOOTEST JOURNAL編集部が「インボイス登録書類をみんなでつくっちゃおう!」の会を開催。

インボイス制度の解説記事でもお世話になった税理士の吉岡俊哉先生にご協力いただき、インボイス登録についてはもちろん、税に関する個人的な相談にも乗っていただけるお得な機会となりました。


インボイス登録する?しない?納得して自分で決めてほしい

当日集まったのは、クリエイティブ制作に携わる個人事業主のみなさんです。

「実は、インボイスのことをほとんど知らずに来ました」
「今年の確定申告もギリギリで慌てたので、インボイスは早めにやっておきたい」
「このタイミングで、いっそのこと法人化をしようか迷っています」など、お悩みはさまざま。

まずは、インボイス制度に関する吉岡先生のレクチャーからスタートしました。

「インボイス制度は、あくまで任意の制度です。ご自身が納得して決められるように、今日はみなさんの疑問点を解消できれば」と吉岡先生。インボイス制度の解説から、手続きの流れ、また、オフラインでしか聞けない裏話など盛りだくさんの内容でした。

吉岡先生:
インボイス登録で一番変わるのは、これまで免税業者だった方です。インボイス登録をした場合、今後は課税業者として消費税の申告をすることになります。ただし、課税業者になったとしても、インボイスを保存して仕入税額控除を行うことで、納付税額を抑えることができます。
一方、インボイス登録をしないと、売上先(クリエイターのみなさんに仕事を発注してくれるクライアントのこと)は仕入税額控除ができないため、納付税額が増えてしまいます。つまり、今後は売上先からインボイスの交付を求められる可能性が高いと考えた方がいいでしょう。

吉岡先生の説明を聞きながら、参加者はそれぞれ、自分の状況と照らし合わせて考えている様子です。

税理士さんに見てもらいながら書類作成

レクチャーのあとは、登録のための書類準備の時間です。「その場で書いてしまいたい」という人のために、会場には申請用紙が用意されていました。後で書こうとして忘れてしまうタイプの人も、これならスムーズにできそうです。「今日仕上げて、ポストに投函して帰ります!」と意気込む方もいました。

インボイス登録の書類作成は、「記入事例」をもとに住所や名前などを書くだけなので、基本的には簡単です。ただ、実際に書き始めてみると、案外わからないところが出てきます。

「『免税事業者の場合で、適格請求書発行事業者の登録を受ける場合には「はい」にチェックを記載してください』……これ、私は『はい』でいいですか?」

耳慣れない用語がたくさん出てくるので、迷うんですよね。でも、直接税理士さんに質問しながら書類を作成できるので、疑問は即時に解決!結局、10分もかからないうちに、書類作成が完成しました。

もちろん、「家に持ち帰って、登録するか改めて考えたい」という方も。配布資料を読み込んだり、税に関する個人的な質問を吉岡先生に聞いたり、図書館や自習室で仲間と一緒に勉強しているような雰囲気になっていました。

クリエイター同士の交流の場にも!

今回のイベントは出入り自由のオープンなスタイル。書類作成の後も、少し残って交流したり、軽く自分の仕事をしたりと、思い思いに過ごしていました。それぞれが自分のことをしながら自然なコミュニケーションが生まれていました。

参加者Aさん:
これまで現場最優先でやってきたので、こういう書類関係には疎くて。今日はインボイスについて知るいいきっかけになりました。家で書類を仕上げます!

参加者Bさん:
自分でも国のサイトを少しだけ見たんですが、専門的な用語が多くて難しかったんですよね。今日は、「インボイスとは要するにどういうことなのか」がつかめて良かったです。

参加者Cさん:
個人事業主の集まるチームに所属しているのですが、おそらく、みんなまだ登録していないと思います。また機会があったら、今度はチームで参加したいです。

SHOOTEST JOURNALは、今後も士業などの専門家に相談したり、書類作成や事務作業など、つい後回しにしがちな作業をクリエイターのみなさんが集まって行う場をつくりたいと考えています。「赤信号、みんなで渡れば怖くない」ではないですが(笑)、みんなでやれば、面倒な作業も楽しめるはず!そして、その機会に、普段は敷居が高いと感じている専門家に相談できたらなお嬉しいですよね◎

次はぜひ、SHOOTEST JOURNAL読者のみなさまもご参加ください。インボイス制度以外にも、クリエイターのみなさんのお役に立てる企画を考えていますので、お楽しみに!

※本記事アップ時点での内容となります。法律や手続き方法、名称などは変更されている可能性があります。

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