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ひとつの家具を大事に使い続ける、サブスク&リユースという考え方【Life with subsclife】vol.3

有名ブランドの家具や家電を日常で使いながら試せる、家具のサブスク「subsclife」。
住まいをアップデートしていく今どきの暮らし方にぴったりのサービスです。その根幹には「質の良い家具を長く使う文化を育みたい」という思いがあります。

大量生産、大量消費の時代から、本当に良いものを長く使う時代へ。
その変化を促進するサステナブルな工夫に、パーソナリティーの大石さんが迫ります。


家具が到着!部屋の雰囲気がぐっと変わった

subsclifeを提供する株式会社ソーシャルインテリアの小宮さんの説明を伺い、実際にサービスを申し込んだ前回の記事から数週間後。商品の準備ができたとのメール連絡が入りました。

配送日は日にちと午前or午後のおおまかな指定ができ、その時間には在宅していることが必須。ちょうど仕事で在宅している平日の午後を選び、あっという間に配送当日になりました。仕事をしつつ、少しそわそわしながら待っていると…

大きな箱が届きました!さっそく開封してみます。

サイトを見ていた時は組み立て式だろうと思っていたのですが、完成形の状態で届いたので、僕がする作業は何もありませんでした(笑)。段ボールも、普通の資源ゴミと同じように出せばOKで、あっけないほど簡単です。

借りたシェルフは縦置きも横置きも可能なタイプ。どこにどんな風に置こうか楽しく悩みながら、部屋のあちこちに置いてみます。

新しい家具がひとつ増えるだけで、部屋の雰囲気ってぐっと変わるんですね。品質にこだわるsubsclifeさんの商品だけあって、素材の重厚感や手触りは、期待以上です。元からある家具ともすぐに馴染みそうでほっとしました。

返却後はリユースへ。上質な家具を大事に使い続ける

どうしても気になるのが、返却したあとの家具の行き先です。前回の取材では「自然についた傷や汚れは問題ない」と伺いましたが、使用感のついてしまった家具は、その後どうなるのでしょうか。

後日、subsclifeの小宮さんに改めて伺いました。

「回収した家具は、「subsclife offprice(サブスクライフ オフプライス)」というリユースのショッピングモールに出品されます。subsclife offpriceは、メーカーさんからの新古品とsubsclife からの中古品が、定価よりかなりお安く購入できるモールです。

家具は大きいので、不要になった時の廃棄も、セカンドマーケットへの出品も手間がかかります。でもsubsclifeなら、自分が使った家具を、subsclife offpriceを通じて手軽に次の人へ手渡せます。そうやってひとつの家具が循環し、長い間大事に使われる社会を、私たちは目指しているんです。」(小宮さん)

自分で買取もできるしマーケットに出品される道があると思うと、安心して利用期間を楽しめそうです。

今回僕が選んだのは、24ヶ月のコースです。契約終了の2ヶ月前にリマインドのメールが届き、そのタイミングで「返却」「購入」「管理費だけ支払って利用継続」の3つから選べるとのこと。2年間、毎日使いながらじっくり考えることができる……サブスクの利用期間は、言ってみれば「家具との交際期間」のようなものかもしれません。

家具のサブスクを、変化の多いクリエイターの選択肢に

自分なりの美意識や好みがあって住環境にもこだわりたい。一方で、仕事も生活も変化の多い時期だから、決め切ってしまうのは少し重たい。そんなクリエイターにとって、家具のサブスクサービスはいい選択肢だと思います。subsclifeのサイトを見ていると、使ってみたい家具や家電がいっぱいあります。心惹かれる家具を、「いつか」ではなく「今」、気軽に試せるのは魅力です。

一方で、クリエイターとしては誰かのつくったモノを大切にする感覚も大事にしたいところ。subsclifeは、リユースのショッピングモールsubsclife offpriceと連動しています。返却した後も次の誰かが使ってくれると思うと安心感があります。

僕が今気になっているのは、管理費だけ払って利用を継続するプラン。不要になった時に、廃棄ではなく返却できるのがポイントです。家具が欲しいと思うとき、普通は使い終わった時のことは考えません。でもいざ捨てるとなるとお金も手間もかかり、罪悪感も生まれます。それを考えると、あえて所有せずに利用し続け、最終的にリユースに回す、というのも「アリ」なのかもしれません。

家具のサブスクサービスは、自分の好きなモノを追求したい気持ちと、モノを大事にしたい気持ちの両方を叶えてくれそうです。

※本記事アップ時点での内容となります。法律や手続き方法、名称などは変更されている可能性があります。

静岡市出身。好きなミュージシャンのWebサイトに触発され、独学でWebデザインの基礎を学び、フリーランスからデザイナーとしての一歩を踏み出す。現在はアートディレクターとして活躍している。

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