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複業・開業、女性の人生と社会保険

女性もクリエイターも人生の振り幅が大きい。だからこそ、自分を守ってくれる仕組みを知りたい

パーソナリティ柴山あかねさんによるコラムです。正社員として働きつつ、クリエイターとしても活躍する柴山さん。新しい働き方である分、保険や働き方について戸惑うことも多いそう。
そして、ライフステージの変化が仕事に影響しがちな、女性ならではの悩みもあるようです。


複業クリエイター向けの情報は、検索しても出てこない

ここ数年、多くの企業で複業が認められるようになりました。わたしも今、週3日正社員としてPR会社で働き、残りの2日はイラストやロゴ制作のクリエイターとして活動しています。わたしのような働き方は、今後もっと増えていくと思います。

ところが、まだ始まったばかりのムーブメントだけあって、複業クリエイター向けの情報が本当に少ないのです。

わたしの場合、最初にまず戸惑ったのが保険のこと。企業に雇用される場合は「社会保険」、個人事業主の場合は「国民健康保険」だということは何となく知っていましたが、複業の場合はどちらに入ったらいいのか、もしかすると2つとも入らなくてはいけないのか、と戸惑いました。しかも、検索しても、的確な情報が出てこないんですよね。まだまだ一般的ではない道を進むからこその問題だと思います。

もちろん、雇用されている会社に聞けば教えてもらえますが、会社で教えてもらえるのはあくまで会社サイドの情報です。正社員として、個人事業主として、両方の立場で総合的に考えられるのは、結局自分自身だけ。だから、自分なりに知識を得ておく必要があるのではないかと思っています。

結婚、出産、子育て……振り幅の大きい女性クリエイターが生きる道は?

将来のことも気になっています。特に女性は、結婚や出産、育児が働き方に影響してきます。

例えば、同じフリーランスでも、しっかり稼いでいる人もいれば、パートナーの扶養に入りつつ可能な範囲で仕事をしている人もいます。いろんな選択肢があるからこそ、判断の基準は何なのか、気になります。

また、複業の場合の福利厚生も気になります。育児休業や給付金の制度が充実しているのが社員として雇用されることの魅力です。しかし、複業している人にも同じ制度が適用されるのでしょうか? または、何らかの制限があるのでしょうか?

少し考えてみるだけで、分からないことがいくつも出てきます。

実際にそのような状況になれば、慌てて調べるのかもしれません。でも、本当に自分の望む働き方を実現していくためには、時間をかけて考えたり、計画をたてておくことが大切だと思うのです。そのためには、今のうちに、基本的なことを知っておきたいと思います。

そこで、次回から、結婚、出産、育児をめぐる福利厚生について、また、複業クリエイターが気をつけておくべきポイントについて、専門家にお話を伺います。

※本記事アップ時点での内容となります。法律や手続き方法、名称などは変更されている可能性があります。

神奈川県生まれ。コーヒースタンド、コンテンツ制作会社を経て、現在はクリエイターとしてロゴデザインやペットのイラストなどを手掛けながら、プランニング企業に週3日の正社員として勤務している。カフェのご飯を投稿したSNSも人気。

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