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【クリエイター×インボイス制度】最近よく耳にするインボイス制度。フリーランスのクリエイターにも関係あるの?

パーソナリティ高橋遼さんによるコラムです。フリーランスのクリエイターは、契約や支払いに関する部分も全て自分でやらなければなりません。
特に税金にまつわることは、難しくても法律に則った対応をしなければ、意図していないのに結果的に脱税になっていた、なんてことにもなりかねません。クリエイター特有の悩みや疑問について語っていただきました。

登録すべきか否か、判断できる材料がほしい

僕はカメラマンとして映像やCMを作っている個人事業主なので、売り上げにも波があります。今は2年前の課税売上高が1,000万円を超えているので、消費税を支払う義務がある課税事業者なのですが、年によって免税事業者と課税事業者を行ったり来たりしているような状況です。

少しずつ消費税についての知識も増えていますが、最近気になっているのが「インボイス制度」です。2021年10月ごろから、YouTubeでも取り上げるチャンネルが増えているので時々見ているのですが、根本的な部分でわからない点があります。

それは、フリーランスのクリエイターとしてクライアントから仕事を請け負い、その対価をいただいている僕のような立場の人は、インボイス制度に登録した方がいいのかどうか、という点です。

そもそもの制度について正しく理解できていないので、流れに従って必ずやるべきものなのか、それとも自分にとってメリットがないと感じたらやらなくてもいい程度のものなのか、判断できないのです。どうしたらいいか、判断するための材料がほしいなと感じているこの頃です。

準備をするためにも、制度のハードルの高さを知りたい

もう一つ知りたいと思っているのが、インボイス制度に登録する時の、手続きのハードルの高さです。申請書を取り寄せたら、自分一人でも記入することができるレベルのものなのでしょうか。

例えば、課税売上高が1,000万円を超えて消費税の課税事業者になる時や、法人化する時は、経理の実務作業として一つステージが変わるのでそのタイミングで税理士に依頼しようという方も多いです。インボイス制度への登録も、同じようにステージが変わるタイミングと捉えていいものなのか、誰でもできるような普遍的なものなのか。

僕もそうですが、案件ごとに請求書を発行することすら大変な作業に思えてしまう方がクリエイターには多いと思います。僕が疑問に思う点は、きっと同業の方たちも同じように感じている疑問点だと思うんですね。

確か、インボイス制度が始まるのは2023年10月ですよね。まだ少し時間があるからこそ、今のうちにSHOOTEST Journal を通じてその疑問を解消し、早めの準備が必要なのであれば、準備もしていきたいと思っています。


次回は2/2(水)公開予定です。税理士の吉岡俊哉さんに、フリーランスクリエイターはインボイス制度にどう対応すべきか、お話を伺いました。

※本記事アップ時点での内容となります。法律や手続き方法、名称などは変更されている可能性があります。

1988年生まれ。2011年に独立、最先端技術からアナログ技術を結ぶクリエイティブを提案。CM、MVなどの商業映像を始め、シネマティックな世界観での映像表現を追求。海外のフィルムフェスティバルでの受賞など、映像作家としても活動している。

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