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横須賀の撮影ポイントを回ってみたvol.1 横須賀市の廣田さんが語る、ロケ地選定の重要ポイント

屋外撮影の多い映像クリエイターにとって、ロケ地の選定は楽しくもあり、悩みのタネでもあるのではないでしょうか?
「いくつかロケ地候補はもっているけれど、最近少々マンネリ気味。新しい場所を開拓したい」。そんな風に思いませんか?
SHOOTEST JOURNAL編集部が「どうやら今、横須賀がアツいらしい」という噂を聞きつけ、横須賀市の担当者に直撃インタビュー。ロケ地としての横須賀市の魅力から具体的な撮影許可申請方法まで、気になることを根掘り葉掘り伺いました。

海も山も、市街地も撮れる。ロケ地「横須賀」がアツい!

神奈川県の南東部、三浦半島の中ほどに位置する横須賀市。港街として知られていますが中央部は山が広がっていて、海、山と変化に富んだ自然を楽しめます。米海軍基地があり、外国の雰囲気を感じさせる独特の文化が根付く街でもあります。

そんな横須賀市が今、映像撮影のロケーションスポットとして人気なのをご存知ですか。
東京からのアクセスの良さや、海や山だけでなく適度に市街地もあるため、さまざまなシーンに対応可能なことが人気の理由です。

「中でも、海岸での撮影希望が多いです」と話すのは、横須賀市観光課で市内撮影に関するサポートを行うメディアデスクの廣田さん。

「横須賀市は東京湾と相模湾の両方に面していますが、同じ海でもそれぞれ雰囲気が異なります。東京湾側は、対岸の市街地をバックに映り込ませるようなシーンを撮りたい場合におすすめです。一方の相模湾側は太平洋に直面しているので、雄大な海の風景を撮影したい場合におすすめです。」

リアルラピュタの島から今話題の激レア建造物まで。横須賀市内の撮影スポット

「海岸以外にも、おすすめしたいスポットがいくつもあります」という廣田さんに、詳しく伺いました。

①猿島


「まずご紹介したいのが猿島です。猿島は東京湾にひとつしかない自然の無人島。首都防衛のための要塞だった歴史をもち、レンガづくりの砲台跡や兵舎が今もそのまま残っています。歴史を感じるレンガづくりの建造物の周りに草木が生い茂っていて、『天空の城ラピュタ』の世界観に似ていることから『リアルラピュタ』とも呼ばれているんです」

と廣田さん。そんな独特のロケーションにぴったりなのはどんな映像でしょうか?

「どこを切り取っても絵になると思うのですが、特にお勧めなのは、ファンタジー感のあるシチュエーション。異世界に迷い込んだような雰囲気を撮るのにぴったりだと思います」。

②三笠公園


日露戦争を戦った記念艦「三笠」のある「三笠公園」も、非日常感のある映像が撮れるスポット。

「ここでは、三笠をバックに『海と戦艦』といったミリタリー感のある映像を撮影できます。でも、実はそれだけではないんです。奥部には芝生エリアが広がっていて、画角の広いシーンを撮るのに最適です。
芝生エリアは記念艦「三笠」のあるスポットと離れているので、雰囲気が異なり、『子どもと動物』のような日常的なシチュエーションにもおすすめです。」

③くりはま花の国


京急久里浜駅、JR久里浜駅から徒歩15分の「くりはま花の国」。春はネモフィラ、夏はひまわり、秋はコスモス、冬の椿と、一年を通して花を楽しむことができます。

「花の時期に合わせ、街歩き番組などでご紹介いただくことが多いのですが、花以外のエリアも充実しています。園内のレストラン『ロスマリネス』は、オープンテラスからの眺望が良く、晴れた日は対岸の房総半島が望めます。
公園自体がとても広く、場所によってまったく違う風景なのも魅力のひとつ。木々の緑が中心となるシーンや、遠景に海を入れたシーン、建物の有無も含め、バリエーションがつけやすいと思います。プロモーションビデオや、インタビュー撮影などにおすすめですね」と廣田さん。

観光地の撮影は「冬場・平日・午前中」がおすすめ

「猿島」「三笠公園」「くりはま花の国」は観光地としても既に人気のスポット。
そのため、「撮影時には観光客への配慮をお願いできれば」と廣田さん。

「夏期の猿島と三笠公園は、観光客で大混雑しています。一方、くりはま花の国が混雑するのは5〜6月のポピーの季節と、9〜10月のコスモスの季節。この時期は、撮影の申請をいただいてもお断りせざるを得ない場合があります。
シーズンを通じて土日は混雑するので、避けていただいた方がベターです。撮影するならば、冬場の平日午前中がおすすめ。他の時期に比べ、スムーズに撮影していただけます」

横須賀の撮影許可ってどうするの?スムーズな申請のためのヒント

バラエティ豊かな撮影スポットがたくさんある横須賀市。撮ってみたい場所が見つかったのではないでしょうか。
実際に撮影するにあたり、「許可申請は必要?」「どんな方法?」と具体的な手続きが気になるところ。

横須賀市内公共施設での商業撮影は、すべて事前の撮影許可申請が必要になります。

「各施設にお問い合わせいただく際には、『作品の企画書』と『撮影概要書』をあらかじめご用意いただき、早めにご相談いただくとスムーズです」。

撮影概要書には
①希望撮影日、時間
②場所(どのエリアで撮影したいか、できるだけ具体的に)
③撮影規模(使用する時間、スタッフ・役者の人数、車両台数)
④他に検討している市内撮影地
の4項目は必須とのこと。

次回は、SHOOTESTクリエイターが横須賀市を訪れ、廣田さんと「1DAYロケーション・ハンティング」を敢行!
実際に訪れて分かった絶景ビューや撮影のポイント、おすすめシーンなどについてお伝えします。
ランチなど、撮影の合間のお楽しみポイントなども盛りだくさん!引き続き、横須賀市内の撮影スポットの魅力に迫ります。

【 Information 】

猿島公園
住所:
〒238-0019 横須賀市猿島1
営業時間:
航路運航時間内
・3月1日~10月末 9:30~17:00
・11月1日~2月末 9:30~16:00
※撮影可能時間は平日
休日:
なし。※荒天時に欠航する場合があります。
https://sarushima.jp/
三笠公園
住所:
〒238-0003 神奈川県横須賀市稲岡町82
営業時間:
・4月~10月 8:00~21:00
・11月~3月 9:00~20:00
※撮影可能時間は平日開園時間〜17:15
休日:
なし
https://www.kanagawaparks.com/mikasa/
くりはま花の国
住所:
〒239-0832 横須賀市神明町1
営業時間・定休日:無し
※園内施設は営業時間・休業日あり。
※撮影可能時間は平日08:30〜-17:15
https://www.kanagawaparks.com/kurihama/
※情報はすべて記事公開日時点のものです。最新情報は公式サイト等でご確認ください。

※本記事アップ時点での内容となります。法律や手続き方法、名称などは変更されている可能性があります。

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