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専門家インタビュー:税理士

大きな声では聞きづらい、でも本当はとっても知りたい税金・資金計画の基礎知識vol.3

フリーランスだって将来に備えておきたいし、フリーランスだからこそ、本当に困った時には自力でなんとか状況を打破しなくてはなりません。平時の時にできること、やっておきたいことって、一体何? そして、お金ってどこから借りられるの?
ちょっとデリケートな融資や貯蓄の基礎知識について、税理士の吉岡俊哉さんにお話を伺いました。

専門家プロフィール
吉岡俊哉 Shunya Yoshioka/税理士
新卒でコンサルティング会社・税理士法人へ入社し、中小企業の税務顧問・事業継承案件・相続案件を中心に従事。メガバンクに出向後、2013年に税理士登録。2017年に独立し、税理士法人THREE設立。


将来への備え、何ができる?

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クリエーターは年功序列のように生き残れる世界ではないので、自分の将来を考えると老後が心配です。
将来に向けて何か準備できるものがあれば教えてほしいです。


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まずオススメしているのが、小規模企業共済です。積み立てた金額の全額が所得控除になるので、将来への貯蓄にもなりますし、節税対策にもなります。


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iDeCo(イデコ)はどうですか。


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個人型確定拠出年金であるイデコも基本的に同じ仕組みです。個人事業主だと月額最大で6万8,000円まで拠出できます。
これは今払っている国民年金に上乗せして払うので、目先の税金を減らしつつ、将来の年金確保にもつながります。


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毎月の売上がだいたいこれぐらいだと、何割くらいを積み立てや投資に当てるといい、などという考え方の目安があったら知りたいのですが。


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利益だけではなく生活費にかかる金額や、資金余力によっても変わってきますね。
イデコだと最大6万8,000円までいけますが、厳しくなったら5,000円まで下げることもできるので、毎年見直して調整していくといいと思います。

個人でお金、借りられる?

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売上が安定せずにフワフワしている時、「来月大丈夫かな」と心配するのが嫌なんですよね。
そういう時に「まとまったお金を借りておきたい」となったら、何をオススメしますか。


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私が勧めているのは、日本政策金融公庫という、公的な金融機関からの融資です。
「独立したんですが、売上が上がるのは半年後くらいの予定なので、それまでの資金として貸してください」といった事業計画を立て融資をお願いします。
個人だと500万円ぐらいが一つの目安でしょうか。これを5〜7年で返していくような感じです。

あとは、信用保証協会の保証を得て、民間の金融機関の制度融資を受けるという手もあります。
品川区など、市区町村によっては保証協会に支払う保証料の一定割合を補助する制度もあります。


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個人でも利用できるんですか?


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できますよ。ただし、信用保証協会、民間の金融機関、市区町村という3箇所への申し込みや面談が必要なので、ある程度時間はかかります。


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例えば個人で500万円借りて、5年間で返して下さいと言われたら、いつから、いくらずつ返済することになるんですか?


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原則は借りた翌月から返済がはじまりますが、担当者との話し合いによって猶予期間は設けられます。たとえば、半年間は返済を据え置いて残りの4年半で返すとか。


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個人でお金を借りるという決断って結構大変なんですけど、本当にピンチに陥った時の救済制度みたいなのってあるんですか。


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最初にお話しした、小規模企業共済に加入していれば貸してくれます。簿外の貯金と考えてもらうといいと思います。

法人と個人、どっちが融資を受けやすい?

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クリエイターの事業計画ってめちゃめちゃ難しいんですよ。
金融機関に僕一人で行くのと、税理士の先生と一緒に行くのでは、交渉内容が変わりそうですね。


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税理士と一緒に計画を作りましたというと、ある程度数字への信用度が増すと思うので、私も一緒に行ける時は行っています。


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あと、クリエイターという属性の人が陥りがちなのが、個人事業主向けの助成金や補助金の募集があった時に「俺も対象なの? どうなの?」と戸惑ってしまうことです。普段、あまりお金について考えていないので。教えてくれる人がいると助かるんですが。


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助成金や補助金名でネットで調べると、サポートしてくれる税理士さんが見つかると思います。そういったものは、ノウハウがないと申請してもなかなか通らないので、実績のある人にお願いした方がいいですね。
あとは、地域のコミュニティや経営者交流会などで横のつながりを作っておくのもおすすめです。


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最後に教えてください。
そこそこ稼いでる個人事業主と、法人化した人では、どちらがお金を借りやすいですか?


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通常金融機関は融資の際に過去の実績を見ますが、法人化すると個人事業主と法人は別物になります。
個人事業の決算も多少は参考にされるとは思いますが、今すぐ融資での資金調達を考えている方であれば、個人で申し込む方が良いかと思います。
一方で、創業融資制度などで法人化したばかりでも問題なく融資を受けられることもあったり、一般的には法人の方が大きく融資を受けられたりするので、正直ケースバイケースですね。我々のような専門家に一度ご相談いただければと。

あと、よくやりがちなのが、税金を払いたくないからと経費をバンバン増やして利益を薄くしていると、借入できないことがあります。
個人事業主の場合は事故が起きた時の休業補償ももらえません。そういう意味では、利益は適正に出しておかないと、後々に響いてくると思います。


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要するに、真っ当にやろう、ということですよね。そこがはっきりしてよかったです。その上で、もうちょっと突っ込んだお話を聞きたいなあ。


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個別の状況をより詳しく伺えば、もうちょっと突っ込んでお話できることもあるかもしれないですね。


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それはぜひお願いしたいです(笑)!続きはオフラインの場でぜひ。

※本記事アップ時点での内容となります。法律や手続き方法、名称などは変更されている可能性があります。

1988年生まれ。2011年に独立、最先端技術からアナログ技術を結ぶクリエイティブを提案。CM、MVなどの商業映像を始め、シネマティックな世界観での映像表現を追求。海外のフィルムフェスティバルでの受賞など、映像作家としても活動している。

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