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【クリエイター×税金・資金計画】普段できない「お金の話」を、率直に話してみたい

パーソナリティ高橋遼さんによるコラムです。何もわからず手探りで確定申告と向き合ったフリーランス初期のお話から、クリエイター特有の資金繰りの悩みまで。
普段はなかなか話しにくいお金回りの悩みや疑問を語っていただきました。


税務署からの封書に慌てたフリーランス初年度

フリーランスになって数ヶ月経ったある日、税務署から突然、分厚い封書が送られてきました。「平成24年分確定申告のお知らせ」ーー。税務署からの書類なんて初めてですから、それだけで慌ててしまい、すぐに税務署に行ってどうにか手続きをしました。

その反省もあり、翌年からは会計ソフトを買って帳簿をつけ始めました。とはいえ自己流なので、最初の頃はいろいろと失敗もありました。

たとえば経費の考え方。仕事上必要だからとPCを買っても、それが経費として計上できることを知りませんでした。また、「後々税金を支払うことになる」という意識がないので、売上が入ったら入っただけ使ってしまう。結果、翌年の納税額を見て青くなり、親に借りて払ったこともあります。

その後、確定申告の手続き自体にはだんだん慣れてきましたが、そうなると気になってくるのが納税額です。売上が上がるにつれて、金額も重たくなってきます。「本当にこんなに払わなきゃいけないの?」「もう少しお得な方法があるんじゃないの?」と、ここ数年で思うようになってきました。

お金の話だからこそ、安心して聞ける場がほしい

また、クリエイターならではの問題もあります。たとえば大手企業との仕事の場合、いただく対価は多いのですが、支払いが数ヶ月〜半年後になることもあります。その仕事にかかりっきりになり、経費も出ていく中で、「半年間は無収入」ということにもなりかねません。もちろんその間、生活費もどんどん出ていきます。ある程度長期的なスパンで資金繰りを考えていかないと、とてもやっていけません。

この「クリエイターの資金計画」問題、みんな気になっていると思いますが、仲間内ではほとんど話題にのぼりません。

僕自身は、こういう問題が起きると、自分で検索して調べたり、本を読んで勉強したりしながら対応してきました。でも、それだとどうしても、何か起きてからの対処になってしまいます。事前に知っておくことで、先手を打って楽になったり、事業の可能性が広がったりするなら、ぜひ知りたい。そう思っています。

実はこれまでも、税理士さんへの相談を考えたことが何度かあります。でも、「こんなこと相談して大丈夫かな?」と気になってしまうんですよね。自己流でやってきたことが実は大間違いだった、なんてことになったら困るなあと(笑)。だから今回、SHOOTEST Journalでいろいろ聞けるのは、とてもありがたいです。恥ずかしくて聞けないようなことでも安心して聞ける場があるといいですよね。

お金に絡むことだからこそ普段なかなか聞けないクリエイターの悩みや疑問を、専門家に伺いながら解決していきたいと思います。

※本記事アップ時点での内容となります。法律や手続き方法、名称などは変更されている可能性があります。

1988年生まれ。2011年に独立、最先端技術からアナログ技術を結ぶクリエイティブを提案。CM、MVなどの商業映像を始め、シネマティックな世界観での映像表現を追求。海外のフィルムフェスティバルでの受賞など、映像作家としても活動している。

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